知的財産局が2013年第4四半期に受理した専利(特許、実用新案、意匠を含む)出願の件数は22,769件となり、2012年の同期と比べ5.4%減少した。また、そのなかでは、実用新案の出願件数が増加した一方、特許及び意匠の出願件数が減少した。
更に、2013年第4四半期の意匠の受理件数は3.5%減少したが、外国の出願人が行った出願件数は13.85%増加し、2013年より施行された現行の専利法において、部分意匠、グラフィック意匠及び組物意匠の制度を開放して以来、外国人が行った意匠の出願件数は常に台湾人の増加幅を上回ることとなる。これは、日本、アメリカ、韓国及びヨーロッパなどの地域において既に上記制度を採用しているためであると推測される。尚、2013年第4四半期の意匠の出願法人は、国内では鴻海(42件)が一位となり、外国ではSamsung(70件)が一位となった。
2013年第4四半期の専利出願件数の統計資料 | ||||
合計 | 台湾人 | 外国人 | 成長率 | |
特許 | 13,910 | 6,342 | 7,568 | -8.18% |
実用新案 | 6,711 | 6,409 | 302 | 0.28% |
意匠 | 2,148 | 1,244 | 904 | -3.5% |
合計 | 22,769 | 13,995 | 8,774 | -2.93% |
2013年の外国人による意匠出願件数のランキングについても、Samsung(236件)が一位であり、Apple(170件)が二位であった。また、Samsungはグラフィック意匠(189件)を主としているのに対し、Appleは部分意匠が123件であり、それら見ると、2012年の出願件数(両方共に40件)を大幅に上回り、台湾に対して積極的に意匠出願を行っていることが分かる。尚、下表は、2013年の台湾と外国における主な法人の台湾における意匠出願の状況を示している。
参考サイト:“智慧局公布2013年第4季智慧財產權趨勢.”TIPO. 2014年1月28日。