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07.22.2014
我が国における2014年度第1四半期の専利出願件数の統計

2014年第1四半期の専利(特許、実用新案、意匠を含む)出願件数の統計資料が知的財産局より公布され、全体的には下降傾向を示していることが分かった。新出願の総件数は19,543件であり、2013年の同期と比べて2.76%減となった。そのなか、実用新案の出願件数は5,569件であり、6.72%減となり、意匠の出願件数は1,967件であり、前年より22.38%激減していた。これに対し、発明特許の出願件数だけが3.57%増え、総計12,007件であった。

  第1四半期の統計 専利 発明特許 実用新案 意匠
台湾人 2013年 11,822 4,832 5,661 1,329
2014年 10,982
(7.11%↓)
4,520
(6.46%↓)
5,283
(6.68%↓)
1,179
(11.29%↓)
外国人 2013年 8,275 6,761 309 1,205
2014年 8,561
(3.46%↑)
7,487
(10.74%↑)
286
(7.44%↓)
788
(34.61%↓)
合計 2013年 20,097 11,593 5,970 2,534
2014年 19,543
(2.76%↓)
12,007
(3.57%↑)
5,569
(6.72%↓)
1,967
(22.38%↓)

 

発明特許の新出願件数が成長したのは外国人の出願件数が10.74%増となったためである(計7,487件)。但し、台湾人の出願件数が6.46%減となり、合計4,520件であった。更に台湾人の出願を分析してみれば、個人の出願件数が3.94%増となったが(686件)、その他の出願件数全てが減少したことがわかった。そのなか、企業は7.45%減となり(3,216件)、大学及び専修学校が10.17%減となった(486件)。また、研究機関が15.38%減となった(132件)ため、出願の総件数が減少した。

 

外国人の発明特許出願の件数の第1位が日本(3,243件)であり、その次はアメリカ(2,336件)、韓国(428件)、ドイツ(278件)及び中国(230件)である。また、アメリカ、韓国、中国の数量が大幅に成長したため、発明特許における外国人の出願件数が増加したことになった。

 
外国人の意匠出願の件数のトップ5は日本(294件)、アメリカ(167件)、ドイツ(73件)、韓国(46件)及びスイス(37件)である。また、そのなか、韓国だけが31.43%成長し、その他の4国の出願件数が減少した。

発明特許出願における我が国の法人のランキングにおいて、鴻海精密工業股份有限公司(HONHAI)が391件で連続1位となり、宏碁股份有限公司(ACER)は119件で2位となった、その出願件数が最近の3四半期で成長し続けている。また、台湾積體電路製造股份有限公司(TSMC)は83件で5位となり、2013年の同期より1.5倍成長し、その出願件数は5四半期連続の増加となった。更に、財団法人工業技術研究院(ITRI)は前年の第2四半期から出願件数が減少し続け、今のところは67件で6位となった。
 

順位 我が国の法人 出願件数
1 鴻海精密工業股份有限公司 391 (32.59%↓)
2 宏碁股份有限公司 119 (25.26%↑)
3 友達光電股份有限公司 105 (40%↑)
4 緯創資通股份有限公司 87 (13%↓)
5 台湾積體電路製造股份有限公司 83 (151.52%↑)
6 財団法人工業技術研究院 67 (25.56%↓)
7 中華電信股份有限公司 54 (200%↑)
8 宏達国際電子股份有限公司 47 (42.68%↓)
9 国立台湾大学 39 (2.63%↑)
9 隆達電子股份有限公司 39 (11.43%↑)

 
発明特許出願における外国法人のランキングにおいて、アプライド・マテリアルズは171件で1位となり、日東電工株式会社(159件)、クアルコム(132件)はそれぞれ2位、3位となった。
 
順位 外国の法人 出願件数
1 アプライド・マテリアルズ(Applied Materials, Inc.) 171 (128%↑)
2 日東電工株式会社 159 (37.07%↑)
3 クアルコム(Qualcomm) 132 (62.96%↑)
4 富士写真フイルム株式会社 116 (27.47%↑)
5 インテル(Intel Corporation) 109 (70.31%↑)
6 東京エレクトロン株式会社 101 (26.81%↓)
7 サムスンディスプレイ株式会社 99 (25.32%↑)
8 株式会社東芝 94 (23.68%↑)
9 ソニー株式会社 77 (6.94%↑)
10 マイクロチップ・テクノロジー(Microchip Technology Inc.) 76 (442.86%↑)

 

 
尚、知的財産局2014年第1四半期の発明特許の審結件数は16,417件であり、2013年の同期より21.85%増加し、審査順番待ち件数は122,192件まで減り、第2四半期においては12万件以下まで減ると予測されている。また、2014年3月の平均審査期間は35.75ヶ月まで減り、2013年の同月より8.01ヶ月減少した。更に、初回通知(1stOA)までの期間も26.87ヶ月まで減り、9ヶ月の減少となった。
 
参考サイト:  “智慧局公布2014年第1季智慧財產權趨勢.” TIPO. 2014年4月30日。 

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