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台湾知的財産局、2023年の第1四半期の知的財産権の動向を公表

編集部

2023年の第1四半期に、台湾知的財産局が受理した三種類(特許、実用新案、意匠)の専利出願合計件数は17,226件であり、前年同期比で2%減少しており、そのうち、特許出願件数は12,486件で、前年同期比でほぼ同じとなった。また、特許出願のうち、TSMCの出願件数は752件であり、依然として台湾法人の首位となり、一方、外国法人では、アプライド・マテリアルズの出願件数は182件であり、首位となった。

[図1]2023年第1四半期における台湾及び外国法人の特許出願件数トップ10

[図2]2023年第1四半期における台湾及び外国法人の意匠出願件数トップ5

国出願人による意匠出願件数は前年比で6%増加

台湾知的財産局が受理した三種類の専利出願件数は合計で17,226件で、全体的に前年同期比で2%と少し減少した。そのうち、件数が最も多いのは特許出願で、合計12,486件もあったが、前年同期比で0.4%とやや減少した。また、台湾出願人による出願件数(4,637件)と外国出願人による出願件数(7,849件)は、前年同期比で大きく変わらなかった。更に、意匠出願件数は全部で1,654件であり、前年同期比で1%増加し、詳しくは、外国出願人による出願件数が前年同期比で6%増加したが、実用新案の出願件数は減少した。

台湾出願人による特許出願件数及び意匠出願件数はそれぞれTSMC及びエイサーが最多

台湾出願人による特許出願件数のトップ10の企業のうち、TSMCは752件も出願し、各四半期における件数の首位を記録し、第1四半期から見ると、既に4年連続で首位の座に輝いた。そして、メディアテック(MediaTek、146件)は前年同期比で121%も増加し、増加幅が最大となった(図1参照)。また、イノラックス(INNOLUX、101件)による出願件数は初めて100件を突破し、四半期における過去最高を記録した。一方、意匠出願件数のトップ5の企業のうち、エイサー(ACER)の出願件数は24件で1位を維持し、アントデザイン(ANT DESiGN)及び和太(12件)はいずれも初めて出願するものであったが、直ちに出願件数トップ5にランクインした(図2参照)。

外国出願人による特許及び意匠出願件数は、アプライド・マテリアルズ及びフォードグローバルがそれぞれトップに

外国出願人による特許出願件数は合計7,849件で、前年同期比でほぼ同じとなり、そのうち、日本の3,504件はその他の国(地域)を超え、最多となった。また、出願件数トップ10の外国人企業では、米国のアプライド・マテリアルズ(182件)が9年ぶりに1位に返り咲いたほか、中国の西安奕斯偉(XI‘AN ESWIN MATERIAL TECHNOLOGY、127件)は6位、米国のメタプラットフォームズ(90件)は7位と、いずれも過去最高となったとともに、前者は第1四半期で過去最高も記録した。更に、韓国の韓領(COUPANG CORP、67件)は前年同期比168%増と、最速の伸びを記録した(図1参照)。

更に、意匠出願件数のトップ5の企業では、米国のフォードグローバルが49件と最も多く、米国のアップル(36件)は前年の基準期間の件数が低かったため、前年同期比で3,500%も増加し、そして、オーストラリアのフエニックス(PHOENIX、24件)は初めてトップ5にランクインし、日本のソニーは16件で史上最高を記録した(図2参照)。

 

  

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